火茂瀬は顎に手を当て、考え込む。

「あっ!!」

何か思い出したのか、急に声を上げた。

「執行人の手口と同じにしようと思って色々資料見てたんすけど、ロングってのは気付かなかったッス」

「気付けよ」

まだ熱いコーヒーを一口。

「……じゃぁ今回梓さんは殺るんですね?」

「計画を立ててる途中だよ」

「あの……お願いがあるんですけど……」

隣に座る火茂瀬は僕に体を向かせ、座り直した。