床に正座した火茂瀬は僕に怯えている。

「少し話を聞きたくてね。僕は見回りをしに向かったんだ。君は最初から殺すつもりで?」

火茂瀬がどんな目的でコピーキャットをしているのか気になる。

「……はい」

火茂瀬は床に敷かれた絨毯を見つめる。

「今までの執行人のコピーキャットも君だね?」

火茂瀬はコクリと一度だけ首を縦に振った。

「何でコピーキャットなんてしてる?」

淹れてもらったコーヒーを飲む。

「……これから話す事、信じてくれますか?」

一体どんな事を話すというのだろうか。