萌が生きているのか死んでいるのか分からない状況で、僕は意識が狂い、萌に似ている女性が被害者になった時、殺人犯を殺す様になった。

そうすることで萌の復讐をしていると神経に錯覚させていた。

火茂瀬と行動するようになり、霊感を手に入れた僕は、見えなかった情報を知ることが出来るようになり、萌と再会することができた。

だが、萌は僕の目の前で、自分の命と引き換えにヒツキを殺し、僕達を守ったのだ。

僕は萌の為に最期まで何もしてあげられなかった。

「萌、会いに来たよ」

頬にガーゼを貼った僕は山梨に来ていた。

もちろん、墓参りだ。

萌の墓は空っぽではなくなったのだ。

「今頃になっちゃったけど、これを書きに来たんだ」