火茂瀬と白城の声が聞こえた気がして目が覚め、意識を失っていた事に気が付く。 撃たれた左頬が裂け、焼けるように痛む。 頬を抑えていた左手や床が血だらけだった。 「大丈夫かッ!?」 「ちょッ!生きてッスかッ!?」 2人が駆け寄って来る。 「生きてるから。頬をかすっただけです」 「きゅ、救急車ッ」 白城は急いでケータイを取り出した。 「くそっ、圏外だ。すぐ呼んで来るから、頑張れよ」