「ぅうッ……ッ……」

窓に映る怪物は私と同じ様に両手を頬に添えた。

「ぃゃ……ぃゃ……」

私と怪物は涙を流しながら、私は右手を、怪物も右手を窓に伸ばす。

怪物と手を合わせ、窓の冷たさを感じる。

これは現実……?

目の前の怪物は私……?

「わた、し……じゃ、ない……」

私じゃない私じゃない私じゃない私じゃない!!

こんな汚い姿、私であるはずがない!!

私じゃない私じゃない私じゃない私じゃないッ!!