4階に着くと呻き声が大きく響いていた。

呻き声のする方に顔を向けると、1つだけ扉の開いている部屋を発見したので、足音を立てない様にゆっくり近づいた。

「ッ!!!……んんんッ!!んーッ!!……ぅヴヴ……んーッぅぐぐっ……」

中から男の呻き声が聞こえる。

おそらくコピーキャットに殺されている桑月の呻き声だろう。

「お!折れた!」

「!?」

自分の耳を疑った。

「痛みに弱くても、体が丈夫ってのは辛いねぇ」

僕はこの声を知っている。