「君の名前は、初乃咲萌だ。これが本当の名前だよ」 「やめてって言ってるでしょッ!?」 仮面の下で操られている萌は僕を睨んでいるだろう。 「思い出して」 檻の中の萌が目を覚まし始めている。 「僕の名前は四方木梓」 「ッ……」 僕の名前を聞いて更に頭の痛みが増した様だ。 「萌、僕だよ」 「やめてって言ってるのが分からないのッ!?撃つわよ!」