ブラッディ トゥ ナイト


「マキハラさん、お水貰える?」

ヒツキは火茂瀬の隣に座った。

「歌い疲れちゃった?」

マスターは冷たい水を注いだグラスをヒツキの目の前に置く。

「そうかも。少し頭が痛くなっただけ」

眉を寄せて笑うヒツキは一気に水を、飲み干した。

「もう大丈夫!」

んふふ、と笑う。

「本当に大丈夫?」

心配する火茂瀬は、さりげなくヒツキの背中を撫でる。