「いってッ!じょ、冗談じゃないッスかぁ〜もぉ」

「仕事の話はどうされた?」

頭をさすっている火茂瀬は無視して文月に質問を続ける。

『街で美人を見つけたら殺すだけの簡単な話だ……って』

「お前は何で引き受けたんだ?」

どれだけの大金を受け取ったとしても、引き受けてはいけない仕事だ。

『仕事を貰いに行ってるんだ。最初から何でも引き受ける気だった。他に理由はない』

「今から、そのBARに案内しろ」

手帳をパタンと閉じる。

「BARならこの時間でもやってますしね」