亀井と火茂瀬に電話で最後にもう一度支持を出した。

文字盤がもうすぐで半分に割れる。

背後に8人の部下を連れて玄関の前に立つ。

都内のマンションの二階に君島漣の自宅はある。

秒針が12を指したのを確認して玄関チャイムを押す。

「朝っぱらから誰ですかぁー?」

玄関を開けたのは、すっぴんの女性だった。

一緒に暮らしている君島と同い年の彼女だ。

「えっと、あの……どちら様、ですか?」