『え、行っちゃうの~?』

茶髪男が道を塞ぐ。

『人の親切は受け取っておくものだよ?巫女さん』

金髪男に肩を掴まれた。

怖い、怖い……すごく怖い。

『あの、本当に大丈夫ですから』

前に進もうとしても男たちが迫ってきて駐車場から出られず、むしろ駐車場の奥に追いやられてしまった。

前には3人の男、背中はフェンスに付いていて逃げ場がない。

助けを呼ぼうにも、人通りは無いし、ケータイは矢が飛び出した鞄の中だ。

『ねぇ巫女さん、そのバッグ重たそうだけど何入ってんの~?』