『執行人が動く条件と一致する女性の遺体が発見されました』 「解った。住所を教えてくれ。すぐ行く」 手帳にメモをして、電話を切る。 「火茂瀬、女性の遺体が見つかった。今から向かうぞ」 白城と話をしていた火茂瀬に声を掛ける。 「了解です。じゃぁ失礼します」 火茂瀬が白城に頭を下げたので、僕も軽く頭を下げて、背中を向けた。 僕が運転する車で、現場に急ぐ。 すると助手席に座る火茂瀬が遠慮がちに、こう聞いて来た。 「あの……梓さんは、どうして、執行人を……?」