「娼婦なら結構簡単だろうけど、それをしてないって事は娼婦ではないのかな。女性が複数居たとしても男を運ぶのは大変だし、女性の可能性は少ないかな……」

「ここは駅から離れていて夜中には人通りはありません。男に睡眠薬など盛っていれば女性でも可能でしょう」

執行人は女でも出来る可能性がある事を植え付けておけば、少しくらい時間稼ぎは出来るはずだ。

「練乳だけじゃ性別の特定は無理だな。今回も犯す以外は執行人と同じだから、一応俺らのチームが引き継ぐ事になってるから」

パタンと白城は手帳を閉じた。

「……にしても、AVっぽいな。再現の仕方が」

白城は独り言を呟く。

「ね?俺の言った通りじゃないッスか」

僕の耳元で得意気に囁く。

練乳を使うのは、そんなに有名な事なのか……?