殺した人数が増えたって歯車が更に狂うだけで、直る事は無いし、依頼を完了させると女達は喜んでくれる。

だから俺はコピーキャットを続けている。

刑事として人を助ける手助けはしているけれど、自分自身の力で助けられるのは死んだ人間だけだ。

後で知ったことだが、俺の復讐に協力してくれた男の霊は、ひき逃げ事故で殺された息子の復讐をして、1人で寂しがっている息子の元へ行く為に自殺をしたらしい。

男の霊はマンションの下で今も鎖に繋がれ、花壇に寄り掛かりながら空を見上げている。