「それじゃ」

火茂瀬の言葉の後、空気が軽くなった気がした。

「香織、成仏しましたよ」

「犯人を殺す事が誰かの為になってるって初めて知れたよ」

僕たちは日付の変わった12月の寒空の下をバイクで走り出した。