薫は続けた。
「本来、生物って言うのは千年とか、二千年とかそういう単位での進化は認められないと思うんですよ。特にあんな…人間に近い形で進化するなんて、余程のことだ。環境に適応するため、と言われているみたいですが、俺から言わせれば、普通の生物なら急激な環境の変化に耐えられず、絶滅しちゃうはずなんです」
「………」
「それが何故……人間の生活を脅かすほどの存在になっているのか……答えは恐らく1つしか無い。あの化け物は、人為的に造り出されたものである、ということです。並大抵の施設では造れないでしょう。つまり、財力と権力を兼ね備えた組織が怪しいと、そう思うんです」
薫は重々しく口を開いた。
「俺達の本当の敵は奴等じゃない……この国の……政府そのものだ……」


