まるで、テレビで見た戦闘機のようだった。
一度高く空に舞い上がったかと思うと、そこから一気に急降下し、そのスピードのままうじゃうじゃと蠢く別人類の首を跳ねる。
気が付けば、別人類の群れは全滅しており、独特の腐敗臭があたりを漂っていた。
薫もやつらの気配を探ってみるが、近くに目立った気配は無い。
やったのか、と他の兵士も気が抜けたのだろう。その場に座り込む者が多数居た。
薫は辺りを見回した。
「藍生さんは?」
「ここだ」
「うおぉわっ!?」
薫は思わず後退りした。
そして、そこに立っていた藍生の姿を見て更なる悲鳴をあげた。
「ちょっ…なんつー格好ですか!!」
「しょうがねぇだろ。これ生えたら服がダメになるんだよ」
藍生の服は背中部分の布が全て裂けており、細い腰や、薄い肩も丸見えになっていた。更に、胸元は下着が辛うじて覆っている位でかなり心許ない。
「こ、これ着てください!」
薫は自分が着ていた上着を藍生に被せた。


