ア オ イ




まるで踊っているかのように軽やかな動きで別人類を倒し、藍生は地面に着地する。

薫は転がった首を見て、数が減った敵に視線を移す。

獣じみた咆哮をあげ太い腕を振り上げる奴等を、翻弄するような動きで飛び回る藍生に、暫し見入ってしまった。

まるで猫か何かの跳躍のようにも見える、軽やかな動き。

程無くして、応援に駆け付けた兵が現れた。

彼らの肩には何かバズーカのようなものが担がれている。

薫がそれを目視で確認するのとほぼ同時に、班長らしき男が叫んだ。


「藍生さん!撃ちます!!」


次の瞬間、バズーカの先から網が放たれる。それのひとつが別人類の体にまとわりついた。

網から逃れようと身を捩る別人類に、藍生がすかさず仕上げとばかりに網の端の特殊な糸を引っ張り、完全に奴を縛り上げてしまった。


「サンプル捕獲!」


班長が叫び、転がされた別人類は複数になった。


「……幸さん大喜びだな」


薫はひとり呟いた。