翌朝、食堂で幸の大爆笑が聞こえて、兵士が集まってきた。
その中心には顔を真っ赤にして俯く薫の姿があった。
幸は笑いすぎてあふれた涙を拭きながら言った。
「君、ほんと最高だね!」
「もう、やめてください…」
薫が泣き出しそうな声で言うのを聞きながら、一人の兵士が「どうしたんですか?」と幸にこそりと尋ねた。
「ああ、薫君たらね、藍生のこと男だと思ってたんだって。でね、昨日シャワー室で遭遇して全裸見ちゃった上に自分も全裸見られたんだってさぶふぉっ!!」
「…朝から何騒いでる」
幸に手刀を叩き込みながら、コーヒー片手にやってきたのは、噂をすれば何とやら。藍生だった。
「ひぎゃああ藍生さん!!」
「何だ、お前はいつもうるさいな」
不愉快そうな態度を隠しもせずに、藍生が薫の隣に腰掛ける。そこは、最早彼女の定位置と化していた。
薫は昨夜のことがフラッシュバックしてしまい必要以上に意識してしまった。
「あ…あの…昨夜はすみませんでした…」


