てか、前になんかあったみてぇだけど
俺は覚えてないっぽいな…
なんかこれ、覚えてない俺が悪いみたいに
なってねーか?
えぇい!もうなんでもいい!
先にこいつを落ち着かせねぇと!
『あー!もう!ほんとに逃げねぇから!
逃げたらなんでもしていい!誓う!だから
お前は落ち着け!』
『…本当か?』
『あぁ!本当だ!』
『…』
スッ
俺の正直な目を見て信じたのか
わからないが桐斗はやっと
俺の腕から手を離した。
『やっとかよ…ぃって、あざができてんじゃねぇか
どんだけ強く握ってんだよ。ったく』
『あ、あの、すまん…』
俺の腕のあざを見て
悪気が出てきたのか
俺にあやまった。

