私、村雨 美姫(むらさめみき)
国立青蘭学園高校に転校する、らしい。
親が亡くなって、ジジィに引き取られた
んで、この学園の理事長様らしい。
だから転校。
「美姫ー!!」
ぴょんっと跳ねて、飛び付いてこようとする___
「クソジジィ」
みぞおちに鉄拳注入。
「美姫、ひどいぞっ!
ジジィって言うほど歳も離れてないよっ!」
「そりゃあババァの再婚相手なんだから、若いだけだろ。立場上ジジィ」
しくしくと泣き真似をしていたが、先生らしき人が近づいてくると真面目な顔になった。
「さて、案内しようか?」
「んや、いい。ゲーセンに行ってくるから…!?」
パシッと私の手をつかんで、ニコニコジジィ。
「駄目だよ…?」
「テメーも元ヤン何だから、許せよ」
「淳くんに止めるよう言われていたからね」
「親父…ウゼェな」
結局行かせてもらえなかった。