「どうしたの?ニヤニヤして」 「ニヤニヤしてねぇよ」 「絶対にしてたー」 そう言いながら、俺をジト目で見てくる。 これ以上はまずいな。 そう思い双葉が、一番興味があることに話を変えることにした。 「もうすぐで、イルカショーが始まるぞ」 そう言うと、双葉は急に力強く俺の腕を引っ張って、 一直線に走りだした。