「双葉!!」 俺は、大通りに横たわる一人の少女を見て叫んだ。 少女に近づき抱きかかえると、自分の手が“生ぬるい何か”で染まっていった。 少女の体は酷く冷たく、息もしていない。 俺は必死になって、人工呼吸を試みた。 「目を開けてくれ・・・!!!」 けれど・・・少女は一度も息を吹き返すことなかった。