ショッピングモールまでは、電車に乗らなくてはならない。 夏休みに入ったということもあり、電車の中は家族連れでいっぱいだった。 いわゆる満員電車だ。 これだと先が思いやられる・・・。 俺たちは、電車に乗り込むととりあえず双葉を壁側に寄せ、 俺は双葉がつぶされないように、 双葉の顔の横に手をつき少しのスペースを作ってやった。 それに気づいてか双葉は小さな声で『ありがとう』と呟いた。 俺も小さな声で『どーいたしまして』と呟いた。