ピーンポーン



突然、家中にチャイムの音が鳴り響いた。



こんな日に、しかもこんな朝早くにチャイムを鳴らす奴はあいつしかいない。



重たい玄関の扉を開けると、これまた涼しげな白いワンピースを着た双葉が立っていた。



「おはよっ!」



「・・・はえーよ」



「だって、夜まで待ち遠しいんだもん」



「そんなに楽しみなのか。ここで話すのもなんだし、中に入れ」