炎天下、大気が陽炎を揺らすなか、 俺は大きく乾ききった空気を胸いっぱいに吸い込み、 そしてそれらを全て吐き出した。 今日・・・正確に言えば残り数時間で、 双葉はこの世界から再びいなくなる。 大好きなキミを手放したくない。 でもそれは叶わぬ夢。 もうわかりきっていることなんだ。 だから決意した。 今日は最期の時まで、ずっと大好きなキミと一緒にいるって・・・。 それまで・・・涙は零さないようにしようって・・・。