「自由に見ていってね」 「ありがとうございます」 おばさんはそれだけ言うと、キッチンのほうに姿を消した。 俺は、リビングの一角に置かれている仏壇の前に正座した。 仏壇には、笑顔で写る彼女の写真。 それに向かって手を合わせ、心の中で何度も呟く。 「ごめん」