空歌 -そらうた-







「人質にとられて監禁、なんてのもあるかもしれん」

尚が私に言った。


監、禁‥!

その瞬間、"あの時"のことが
フラッシュバックしてくる。


足につながる鎖
私を歪んだ愛で自分のものに
しようとしたあの男
逃げようとしたら殴られて
抵抗したら殴られて‥



『はあ、はあ』

息が苦しくなる。

嫌なことを思い出してしまった

汗が出てくる。


私の異変に気づいたみんなが
びっくりしたように私を見つめる。

『はあ、はあ、いやぁ‥』

怖い
いやだ

たすけ‥

「「ゆうね!」」

この声は‥

「だいじょぶか!?深呼吸しろ」

遼にぃ ‥

「俺らがいるぞ。もうあのときとはちがう。」

悠兄ちゃん‥




『はあはあ、はあ、はあ‥。』

2人に背中を撫でてもらって
ようやく落ち着きを取り戻す。


『な、んでいるの』

少しまだ息は苦しいが
楽になった。

どうしてこの2人が‥


「なんか嫌な予感したんだよ」

悠兄ちゃんが私の頭を撫でる。

「こーゆーときの悠の予感は当たるから」

遼にぃ‥汗かいてるよ

『走って、来てくれたんだね』

「「ゆうねのためだから」」

‥うれしい。