空歌 -そらうた-






それから、私と遼にぃは
いろんなお店を回って、
たくさん服や靴を買ってくれた。

さすが東野グループの跡取り。

お金持ってるんだなあ。



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「たくさん買ったね」

『買ってもらってごめんなさい』

私が謝ると、遼にぃは
にっこり笑って

「はは、優音、遠慮するな」

と言ってくれた。


遼にぃ、好きだなあ。
ほんとにこのひとがいとこでよかった。



がたんごとん。

電車に揺られながら
私がウトウトしていると
しばらくして
目的の駅に着いたらしく
遼にぃが

「優音、ちょっと寄りたいところがあるんだけどいい?」

と聞いてきた。

めずらしいな。

『いいわよ。』

「んじゃついてきて」

遼にぃが家とは違う方向に歩き出す。



遼にぃのあとをついて歩くこと
10分。

遼にぃが立ち止まったのは
建築現場の前だった。



なんでここ?


『遼にぃ、ここになにがあるの?』

「ここはね、優音。」

遼にぃは続けた。












"利汰が働いているところなんだ。"