空歌 -そらうた-






「俺は泊まってくかな〜」

想は相変わらずゆるゆる。

「僕は帰るね〜」

あら、利汰帰るのね?
いちばん泊まってきそうだったけど。

「俺は残ることにします」

流風‥あなたもなのね‥

「俺も泊まるかな〜」

そーいうと思ったわ、桐也。



「優音はどうするんだ?」

尚が私に問いかける。
私は‥どうしようかな

「姫は親が心配するだろ〜」

想が尚に言う。

心配してもらえる幸せなんて
私にはもうない。

『親なんていないわ‥』

消えいるような声で思わず
つぶやいたら

みんながハッとしたように
私に顔を向ける。

やばい。
踏み込まれてしまう。
隠さなくては


『あ、えと、私一人暮らしなの!保護者は別のところで暮らしてるわ。だから心配しないで』


"保護者"の話は事実だ。

叔父さんと一緒に暮らしてないもの。





「へえ。」

尚は納得いかないような顔を
していたけど、

それ以上は踏み込んでこなかった。






『でも、帰るわ』



家にショートケーキあるし。

洗濯もしたいし。




‥なにより踏み込まれてしみうのが
怖い。


「じゃー僕送ってくねー!」

利汰がそう言ってくれて
その場はお開きになった。