空歌 -そらうた-



着替え終わった私は
この無駄に広い家の一室へ
向かった。






「‥私、高校生になったよ。
パパ、ママ、楓。」









返事は‥ない。
当たり前だ。

‥彼らはもうこの世に
存在しないのだから。


私が話しかけたのは
私の両親と弟が写っている
遺影だった。