空歌 -そらうた-






『ちょ、は?ぇぇぇ!』



なぜか私は尚に俵担ぎされていた。








『な、尚‥?なにしてるのかなあー?』

「俵担ぎ。」



‥それはわかってるんですけど。




「優音ちゃん軽そうですね~」


いやいや呑気に眺めてないで
助けてよ流風。





「なんで担いでるの?」

『‥(あむあむ)』


返事がないと思ったら
私の右手にあったはずのドーナツが
尚の口の中へ消えていった。



『私のドーナツ‥』

「うまいな、今度一緒に
ドーナツ屋行こうな。」

『おごってくれる?』

「ああ、いいよ」

『行く。』


ドーナツ屋さんの約束で
にこにこな私を見て

尚が優しく笑った。