この声と、この匂いは
『遼にぃ‥?』
顔をあげてみると
やっぱり遼にぃだった。
遼にぃは
「ひさしぶり、ゆうね。」
そう言ってわたしの頭を優しくなでた。
私の担任の悠兄ちゃん、
本名 二条 悠(にじょうゆう)は
私の小さい頃からの知り合い。
ずっとお兄さん的存在で
"あのとき"もそばで支えてくれた
大事な人。 そして‥やたら過保護。
そして話を聞いたところによると
この高校の理事長らしい
遼にぃ、本名 東野 遼(とうの りょう)は
私のイトコで、
本当の兄のように私は懐いてた。
遼にぃは東野グループの後継者。
そして遼にぃと悠兄ちゃんは
親友だ。
「優音をこの高校にさせたのは
おれなんだ。」
遼にぃが私の頭を優しくなでながら
そう言った。
『そっか、ありがとう。』
