空歌 -そらうた-







みんなで思い思いのお酒を持って
円になるように座る。


私は氷結のグレープフルーツ。



「こーゆーときに語るっていったら〜?」

「恋バナでしょー!」

なんか想と利汰が盛り上がってる。

そもそも、この人達に
恋バナとかあるのかしら。




「いーんじゃねえの」

尚のその一言で
始まった。



「んじゃ俺からね〜、」

想がくい、と缶ビールを飲む。

「初恋は小1。クラスメイトのゆみちゃんだったわ〜。飽きて捨てちまったケドな」

『どんだけませた小1よ』

思わず突っ込む。

私からのツッコミが来ると思わなかった
らしく、ほかのメンバーが
くすくす笑う。




「次僕ねー!」

利汰が名乗りを上げる。
右手には似合わない焼酎が握られている。

「僕の初恋はー、幼稚園!名前忘れちゃったけどかわいかったー♪」

ふぅん。いたって健全ね。

「俺は中1ですね。」

次に来たのは流風だった。
これには驚いた。

『遅いのね』

「まあ、いろいろあるんですよ」

軽く流された。それでも
まあいいやと思えてしまうのは
流風だからだろう。

「俺は恋なんてしてねえ」

桐也が吐き捨てるようにつぶやく


まあ、そんな感じね。