空歌 -そらうた-



ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー


「以上で、今学期を終了いたします。」




校長の締めの言葉で
私達の夏休みが始まった。



そして、なぜか迎えにきた桐也と旧校舎へ向かった。

桐也曰く、
「尚が迎えに行かねえとうるせえんだよ」
だそうで。

過保護だな〜
なんて思ってたら
となりで桐也がため息をついた。





旧校舎について、

生徒会室のドアをあけたら
柔らかいものがぶつかってきて、
私を抱きしめた。


ん?だれ?


「ゆーねちゃんっ夏休みだよ!海いこうー!!」

抱きついてきていたのは
利汰だった。

嬉しさのあまり、ね。

ものすごい笑顔の利汰の
私より少しだけ位置が高い頭を
撫でようとしたら

ベリっ
と、音がついてもおかしくない勢いで
利汰がひきはがされた。

見上げるとそこには

目以外の顔のパーツで笑っている
恐ろしいほどオーラが黒い
流風が利汰をぶら下げていた。


うわあ黒い‥!
流風って怒ると怖いのね

私がびっくりしている間に

流風は利汰に笑顔でお説教していた。


「利汰、なにしてるんですか?」
「ち、ちょっと嬉しすぎて‥」
「わかってますけど抱きつく必要ありました?」
「そ、それは‥」
「ん?それはなんです?さっさと説明してくれないとお仕置きしますよ?」
「体が勝手に‥」
「そんなわけないですよね。お仕置きされたいんですか?Mですねえ」


そーいう流風はドがつくほどの
Sだ。間違いない。

だって心なしか楽しそうだもの!
怖すぎるんですけど!!!


『あ、あの‥流風‥そんなに怒らなくても‥』

「うん、優音ちゃんは黙ってましょうか。」

『はい。』


だめだ、勝てない。

早々と諦めた私は尚の元へ向かった。