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「好き。うふふ。永遠の愛、誓うよ!」
そういって、私は彼に寄り添った。
「俺も。真理が好き」
彼も、それに応えてくれる。
あれ…あれはいつ、だれとだったかな…。
『永遠の愛』、確かに誓った。
市田くんと…だったのかな。
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夢を見た。少し昔のような遠い昔のような、過去にに起きた出来事が
夢になって出てきた。
確かに、私は誰かに愛を誓っていた。
あれは夢だけど、実際に、過去に現実に起こった出来事だ。
それだけは、わかる。
あの後、市田くんは何事もなかったように私に接してくれて
今でも、毎日お見舞いに来てくれる。
あの日のことも何度も、謝られた。
自分がが一緒にいたのに、俺のせいだ、って。
そういわれても、覚えてないから…。
今日は、私の意識が戻ってから3週間。
頭の傷は治癒してきたし、
もうすぐ学校に戻れるかな…
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5月20日。月曜日。
私は、病院を退院した。今から、久しぶりに学校に登校する。
結局、完全療養するまでに1ヶ月ちょいかかった。
でも、記憶はまだもどらない。
けれどあの夢、あれは、忘れいる記憶の『一部分』なのだろう。
そんな感じで少しずつ、亡くした記憶を取り戻せたらいいと思う。
警察の人もたまに病院にきて、事件の日のこととかを聞いていったけど
私は何も、答えられなかった。
私の心境からすると、少し悔しい。
市田くんとのことも、その犯人のせいで全部、忘れてしまった。
犯人は、私に、なにか恨みでもあったのかな…
それに、他に忘れていることがあったら…と思うと自分でも怖い。
お願い。
もう、これ以上私から何も奪わないで…

