王子様は婚約者


「あぁ…。それよりお前こんな所で何やってんだよ?」




「だって、薪取ろうとしたら足が…ヒクッ…ヒクッ」




「あーぁ。分かったから。もう泣くな。な?」




「うん…。」




雅は優しくあたしを抱きしめてくれた。




真っ暗で雨まで降ってて心細かったから、雅の腕の中はすごくここちよくて安心できた。