ほんとばかだ。 椅子につまずいて雅と彼女がこっちを見た。 「羅奈?なんで泣いてるんだ。」 「ない…て…ないよ。婚約解消したいなら…昨日…言ってくれればよかったのに…。」 「お前、何言って…」 「こんな美人な彼女さんがいるなら言ってくれればよかったじゃない!わざわさ見せつけるためによんだの?」 それだけ言ってあたしは走り出した。