「何にも知らないくせにっ!!」


紅茶のカップを乱暴に置いて、委員長は去っていってしまった。






「…あーあ、こんなお茶会になるはずじゃなかったのになあ。」



余ったクッキーやマカロンやチーズケーキを一気に口に詰め込んで、腹の底から込み上げる感情を抑えつけるように飲み込んだ。



それから何も考えずくるくるカップの中身をかき混ぜる。


冷めた紅茶の中に入れた砂糖はあまり溶けず、かき混ぜてもかき混ぜても少し残る。



2、3袋砂糖を入れて、またかき混ぜる。



砂糖は溶けずにカップの底に溜まっていく。



そのままグイッと飲むと、口の中にとんでもない甘ったるさと少しの苦味。




なのに、口から洩れてきた言葉はとんでもなくアマノジャクだった。












「…しょっぱい…」