「それでさぁ〜」

誰にでも仲の良い友達がいる

それは当たり前のことで

たとえ異性だとしても好意を抱いていなければ友達に入る

でもさぁ…俺みたいに嫉妬深い奴はそういうの許せないんだよね…

目の前で俺の親友と仲良く話している彼女を見るとイライラしてくる…だからさぁ

『俺だけを見てくれよ』

「え?」
携帯で大事な話があると嘘をついて呼び出すと優しい彼女はすぐに駆けつけてくれる

『君は俺だけを見てればいいんだよ』

それが当たり前、あんな奴より俺の方がお前に合っている、だから…だから…


ザシュッ…



「な、んで」

目の前に広がる赤い世界と涙を流して倒れる彼女

『泣く程嬉しいなんて…まぁ俺も嬉しい
よ…ずっと、ずっと俺だけを…愛してくれるなら…』

俺はただ冷たくなった彼女を抱くことしかできなかった…

それでもいいよ…君が俺のこと嫌いでも



俺はお前のことを




アイシテイルカラ