我妻教育〜番外編〜

「ねェ、琴ちゃん、週末の夜どこ行ってたの?」


登校早々、クラスメイトで友人の白雪に聞かれた。


桧周さんのお宅にお邪魔した夜のことを言ってるみたいだ。



「ピアノのレッスンの帰りに琴ちゃん家寄ったんだよォ。

なのに出かけてて居ないって言われてさァ…」


と、白雪は不満げに口を尖らせた。



「ごめんなさい。
友人のお宅で夕食をご馳走になっていたのよ。

何か私に用でもあったの?」



「…別に、用とか、そういうんじゃないけどさ…」


白雪は、ボソボソと語尾を濁すような言い方でそっぽを向いた。


白雪の性格上、一時的にただ拗ねているだけだと思って、深く気にはとめなかった。