『ええ。伺います』


軽い気持ちでメールの返事を打った。




夏休みが目前に迫ったこの日の未礼嬢との再会が、私の人生を変えていくことになろうとは、この時点では思いもしなかった。



そう。

私が待っていた、人生の転機、人生の岐路がすぐそこまで迫っていたのだ。