何度かコールしたけれど、すべて留守電につながり、私はすごく不安になった。



無意味にキョロキョロとする。

探さないと。でもどこを?!

あてなんて、どこにもないわ。



どうしたらいいか、さっぱり思い付かなくて、私は桧周さんに連絡を取って若葉くんと萌花さんがまだ帰ってきていない旨を伝えた。


「申し訳ありません。

私が責任を持ってお預かりすると言ったにも関わらず…」



「大丈夫だって。
まだ、いうほど遅い時間でもないしさ。

マジで責任とか感じなくていいからな」


電話口の桧周さんは、明るく私をなだめた。


そう言ってくれはしたけれど、自分に責任を感じずにはいられなかった。


「仕事切り上げられそうだからさ、オレも今からそっちに行くよ」