いつもいつも浩太のことを考えてては胸をいためる。


コンコン


「はーい」

『お母さんだけど入っていいかしら』


「うん、いいよ」


『美幸、あなたいいの?浩太君に本当のこと言わなくて』


「‥でも、浩太にいったら絶対悲しむだろうし‥」

『美幸、確かにガンだと知ったら悲しむと思うわ。彼優しいものね、でも急に別れをいわれたときの方がずっと苦しいと思うわよ』


「あ‥、お母さんお願いがあるんだけど‥」


『なぁーに?』


「手紙の代筆お願いできないかな?」


『いいわよ』