「俺は“斎藤 遥”。

遥って呼んでいいから。」


「ーーは?」

いきなりなんだ、この人。


「俺の名前さ、
女みたいでコンプレックスなんだよな。

遥っていうみたいに
華やかなわけでもねぇし?」


「はぁ…」

だから何なんだ…!

「俺と一緒じゃん?
名前にコンプレックス。」


はぁ?!

こいつと一緒?

簡単に女の子に
貞子とか言っちゃう最低男に?!


ーーーぷっちん。

私の中で何かが切れた。


「ーーけんな。」

「あ?」

「ふざけんな!

誰がお前なんかと一緒だこの野郎!
お前みたいな
最低野郎と一緒にすんな!」


私はその人をキッと睨みつけて
屋上を出た。



「は?!ちょ、おい待て!

星羅っ!!」


「名前呼ぶな!最低男ーーー!」






Next school day...