キッ…

車を止める。


「…ここ?」

「どこ、ここ…?」


「こっち来い。

…あ、上は見るなよ。」

「下見ろってこと?」

「そゆこと」



俺は2人の手を引きながら丘の上まで来る。


「はいここに寝てー。

…上見ないように目瞑ってろよ。」

「「えー…」」


俺も2人の横に寝転がって、空を見る。


「…いいぞ。」


「ーーーーっ!」

「すご…」



夜空には散りばめた様な星が沢山。

「こんな良いとこがあるなんて…」


「…あ。ここがもしかして、お母さんとお父さんの『思い出の丘』 ?」


「…そうだよ。」