ふっ、と風がやみ、目を開けるとさっきの場所に立っていた。


「…じゃあ。

俺はもういかなくちゃだから。」

「あぁ…」

「…っ、斎藤さん!」

式場に向かって歩き出そうとすると、

唯さんが呼び止めた。


「…また、会えますか?

……星羅お話、沢山聞きたいの…っ」


俺は振り返って微笑んだ。

「あぁ。」

それだけ言って、式場へ戻った。



星羅、笑ってるかな…?