暫くして葬式をした。
参列しているのは、あの時のクラスの奴らとか、凪、それから龍…
後は…中学時代の奴らか?
ぼーっと外で立っていると
ふと、すぐ近くのカップルらしき2人の会話が耳に入った。
「…星羅…っ、私、誤解させたままだょ…。
あの日から一回も会わずに…死んじゃうっ、なんって…!」
…誤解…ね。
「泣くなよ、唯…
俺だって…悲しいよ…「ふざけないで!」
…いきなりの大きな声にびっくりして顔をあげてそちらを見てしまう。
運良く式場の裏だったからそこまで他の人に気付かれることはなかった。
「…ゆい、」
「なにが『悲しい』よっ⁈
星羅を卒業まで追い込んだのは…貴方っ、樹でしょう⁈
私は…幸せだった!
確かに星羅から離れるのはとても寂しかった…!
でもっ、私と仲良くしてるせいで星羅が標的になるかもしれなかったから…!
そう思うと私は幸せだったのにっ…‼」
出てきた幾つかのワードに思考回路が逆戻りする。
唯、樹、幸せ…