そして男子が(田中だっけ。)
顔を赤らめて戻ってきた。


「おー、どうした田中ぁ」

「いや、俺らのクラスの掲示旗の絵をさ、真白に書いてもらおうと…」

「なんで真白?」


「いや、真白ってめっちゃ絵上手いんだよ。
この前の美術の時たまたま見たんだけどさ、めっちゃやばかった。」

…絵、上手いんだ。

「ふーん、意外だな。

…で。なんで顔が赤くなって帰ってくるわけ?」

「えと…それ、は…

…真白が、かわ、い…かった、から…」