星羅の声が出なくなって2日。

クラスの奴もみんな手助けしてくれて、
星羅も案外大丈夫そうだ。


授業中、星羅がノートの端の方に何か書いてる。


星羅は書き終わったらしく、
ノートをトントンと優しく叩く。


…なんだ?




『あのね、私、クラスの皆がこんなに
私を支えてくれるなんて夢みたいなの。

今までならきっとあり得ないことなんだよ。こんなに支えられるなんて。

きっとどれも斎藤のおかげだよ。

じゃなきゃ私は何も伝えられなかった。
何も出来なかった。


ありがとう。

最近私は感謝してばっかりだよ。』